
実印、銀行印、認印など印鑑を使用する機会は社会人になると増えてきます。しかし、印鑑をこれまでに購入したことのない方もいることでしょう。印鑑ははんこ屋、文房具店、ネット通販、100円ショップで購入できますが、買い物をするからには良いものをしかも安く買いたい方が多いことでしょう。
ここではそんな方に向けて、印鑑を購入する店舗の選び方、購入時に気を付けたいことを紹介します。
はんこ屋

はんこを購入する場所として一番ポピュラーなのは、はんこ屋です。はんこ屋は印鑑のプロフェッショナルですから、さまざまなことを相談して自分のはんこを作れます。加えて、ここが一番はんこ屋のメリットなのですが、実際に印鑑を見て購入を決められます。
印鑑は重要な書類に捺印する物なので、実物を見て購入したいという方も多いかもしれません。そんな方は、はんこ屋で実物を手に取って購入を決めるといいでしょう。それに、はんこ屋なら珍しい名字の方も対応してもらえます。
量販店などでは一般的な名字のはんこしか取り扱いがありません。また、フルネームのはんこを作りたいといった方もはんこ屋に頼むと簡単に作成できます。しかし、はんこ屋に印鑑の作成を頼むと出来上がるまでに少し時間がかかります。
この点がはんこ屋のデメリットと言えるでしょう。
100円ショップ
印鑑を安く購入したい方に100円ショップはおすすめです。お店に入ると数多くの印鑑が回転する棚で販売されています。しかし、100円ショップで販売されている印鑑は大量生産された三文判と呼ばれるものです。使われている素材は白ラクトと呼ばれる合成樹脂で、耐久性が良くありません。
印鑑を長く使っていきたいなら、100円ショップで購入しないほうがいいです。印鑑は押すたびに消耗していきます。安い印鑑は押しているうちに欠けてしまう可能性が高いです。
このほか100円ショップで購入できる印鑑はシャチハタと呼ばれる浸透印です。シャチハタの印面はゴムでできているので使用していると、印面が変化していきます。
そのため使い捨てのものと割り切れるなら、100円ショップの印鑑でもいいでしょう。
ネット通販

ここまで紹介してきたのは実店舗で印鑑を購入する方法です。しかし印鑑を購入できるのは実店舗だけではありません。印鑑を製造・販売しているインターネットショップもあります。通販だからと言って、印鑑のネットショップは街中にあるはんこ屋と違いはありません。
実印や銀行印をはじめ、捺印マット、ケースといった関連グッズも購入できます。このように、はんこ屋品質の印鑑を自宅から出かけずに購入できることが印鑑のネットショップの一番のメリットです。印鑑は実物を見ないと購入しにくいという方もいるかもしれません。
しかし、印鑑のネットショップで購入できる印鑑は街中のはんこ屋と同じように、字体に一つ一つ違いをつけて彫られています。このため、安心して印鑑を購入できます。しかし本当に購入しても大丈夫なのかと気になる方は、印影プレビューを利用するといいでしょう。
ほとんどの印鑑のネットショップでは印影プレビューというサービスを提供しています。印影プレビューでは、印鑑に彫られる字体の仕上がり予想を見られるので、出来上がりのイメージをつかめるはずです。
文房具店
文房具屋でも印鑑は販売されています。文房具店は身近にあることが多いため、印鑑を購入しやすい場所です。回転する棚に陳列されている印鑑を目にした方も多いのではないでしょうか。しかし、文房具店にある印鑑は広く知られている名字のものに限られます。
また、名字だけが彫られているものが一般的です。100円ショップの印鑑よりはしっかりとした素材を使用して製造されており、値段ははんこ屋で買うよりも安いのですが品質ははんこ屋に劣ります。販売されている印鑑は機械で大量に製造されたものになります。
⇒良質な印鑑を購入するポイントと犯罪被害に遭わないための注意点
印鑑の用途で購入店を変える
印鑑には実印と認印があります。実印とは役所で印鑑登録した印鑑のことです。印鑑登録でこれは自分の印鑑だと登録をして、重要な契約書や文書に使用します。認印とは、郵便物や荷物・回覧板の受け取りなどに使用する本人確認のために捺印する印鑑です。
このように、印鑑には種類があるので、用途に応じて選ぶ必要があります。文房具店や100円ショップで購入できる印鑑は、上述しましたがシャチハタや三文判です。シャチハタは印面が押すごとに劣化し印面が違ってくるので、役所など印鑑が必要になる場面では断られる場合が多いです。
三文判も安く作られている印鑑であるため、押しているうちに劣化していきます。印面が欠けたり、劣化して印面の形が崩れたりすることもあります。長く使用できず実印を頻繁に変えるのも手間がかかるため、安いものを実印として用いるのはおすすめしません。
これに加えて、三文判は大量生産されたもので同じ印鑑が世の中に何千本何万本と存在しています。このため、セキュリティという観点からも実印に使用するのは止めましょう。万が一同じ印鑑を購入して、これを使い悪さをする人が現れないとも言い切れません。
大量生産しているものなので偽造も簡単にできます。銀行口座を開設するときは印鑑を登録しますが、実印の場合と同様にシャチハタや三文判は使用しないようにしましょう。セキュリティの観点からお金の関わることに大量生産された印鑑を使うのは避けましょう。
しかし認印としては、シャチハタや三文判は便利に使えます。荷物の受け取りなど、日常使いなら十分に使用していけます。これらのことから、実印や銀行印として使用するならはんこ屋や印鑑のネットショップで印鑑を購入しましょう。
認印なら100円ショップや文房具店でも構いません。
⇒車によって必要な印鑑の種類が違います!購入前にぜひ読んで下さい
安く購入したい、オリジナル感を大切にしたいならネットショップがおすすめ
それでは実印を作る場合、はんこ屋か印鑑のネットショップのどちらで購入すればいいのでしょう。価格という面からみると、ネット通販に軍配が上がります。印鑑の素材によって違いがありますが、ネット通販のほうが印鑑の価格は安いです。
価格差がある場合だと半額以上で購入できるものもあります。また、セット価格で購入できるのもネット通販の良いところです。実印と銀行印セット、法人の場合は代表印・銀行印・角印のセットといったものがあり、割引価格で販売されています。
印鑑を複数購入しようという方にもネットショップはおすすめです。このほか、印鑑に使用できる素材が豊富なのもネットショップのいいところです。水晶・琥珀・チタン・パワーストーンなど多種多様なものが取り揃えられています。
自分のオリジナル感を印鑑に求める方はネットショップで購入するといいでしょう。